下唇小五郎の上唇日記2

〜失われた上唇〜

江ノ島で九死に一生スペシャル

ちょくちょくこのブログに出る親友ゆうまと先日江ノ島へ行った。

男2人で新宿で待ち合わせて1時間半電車に揺られ江ノ島へ着いた。

彼と2人で電車に乗るなんて言うのは、あのミラクルボーイちゃん以来13年ぶりくらいだった。

ミラクルボーイちゃんとは偶然同じ車両に乗り合わせたで透明感のある肌で隣に座るおばあさんに優しく話しかけていた20代前半の美しい女性の事だ。
当時中学生だった僕らは優しくて綺麗なお姉さんにそれはそれは興奮した。
家に帰ってからも僕らはミラクルボーイちゃんを夢見ていた。
ついには「みらくる〜みらくる〜みらくるぼぉいちゃん〜♪」こんな感じの曲まで作った。


まぁそんな淡い青春を思い出しながら江ノ島へ向かった。

江ノ島では取り敢えず展望台の下まで登ったりビールのんだり色んなことをした。

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最後に江ノ島入り口にあるスパへ入った。

水着を借りてプールに入った。

1時間くらいくつろいでると係員さんが話しかけてきた。
「サウナでアロマサービスしますので良かったら来て下さい。」

行くことにした。

サウナに入るとそこには同じように勧誘された人たちが集まっていた。

係員さんが焼け石にアロマ入りの水をかけた。
タオルをブンブンさせて匂いを届けてくれる。柑橘系の匂いだ。

次に1人1つずつ氷を渡された。

「今から熱風を送ります。口が乾くと思うので氷を口に含んでおいて下さい。」

そんな大げさなと思いながら口に入れる。

冷たい冷たい!

係員さんが一人一人に熱風を届け始める。
タオルでバシバシ仰ぐのだ。

僕の番。
少し大げさに「あああ!熱い!あああ!!」とウケをとりに行った。

その場に居合わせた他のお客さん達は全然笑わなかった。

でもゆうまは乗ってくれた。
「そんな熱いわけ無いだろ?大袈裟だなぁ。。。あああ!!あついいいいいい!!あああ!」

それでも他の人達はウケなかった。


ちなみに僕は爆笑した。

爆笑してたら悲劇が起きた。

「あが!!」

そんな声とともにまだ全然溶けていない大きめの氷がのどちんこの奥にカチッ!とハマってしまったのだ。
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そして僕はパニックに陥った。

息がしにくいのだ。

やばいやばいやばい!

明日の新聞に「26歳男性アロマサービス中に氷喉に詰まらせ死亡」と出るとこまで想像してしまった。

氷を取り敢えずこっち側に呼び寄せようと試みたが、のどちんこが邪魔をする。
のどちんこに氷が触れる度にえづく。

「お”え”っ!お”え"っ!!」

食道には入らない。
口の方にはのどちんこが邪魔で出せない。
あとは鼻ルートしか無いと思ったのだがそっちへ持っていく方法がわからなかった。
まぁ持っていくことが出来たとしてもそれはそれで何かが起きそうだったので辞めた。

まさに八方塞がり。


取り敢えず密室でえづくのは悪いなと思いアロマサービス中のサウナを飛び出した。

目の前には温水プールがあった。

アッタカイミズ。。。

コオリトケル。。。


一瞬、コレだこれしかない!とまで思ったが飲めないよ。

僕にはプールの水は飲めない。
病原菌とかなんかいろいろ怖いよ。


僕はオエオエ言いながら人気のない場所を探した。
オエオエ言い過ぎて昔猿岩石がオエオエオっていう曲出してたなぁって思い出した。


人気のない場所、それは洞窟プールの一番奥。

オーシャンビューの特等席は奇跡的に誰もいなかった。

江ノ島の夜空を前に3分くらいオエオエオしてると氷が胃まで落ちたのを感じた。

胃がひんやりした。

フゥと喉に氷がない幸せを噛み締め振り返ると10mくらい向こうにカップルがいた。

洞窟の暗闇を利用しいちゃこいてた。



うん。俺の心配をしろ。

何はともあれ生きていてよかった。。。



今日の教訓
「のどちんこの裏側には大きめの氷がちょうどよく入るスペースがあるので注意」