下唇小五郎の上唇日記2

〜失われた上唇〜

エロマンガ島

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エロマンガ島について調べました。

エロマンガ島といえば小学校の頃誰もが地球儀を必死に眺め発見したがるあの島。
僕なんかは今でもすぐに場所がわかるくらいエロマンガニストでした。

そのネーミングから湧き出る妄想は果てしなく、コンビニの本棚の一角にあるようなエロ本コーナーから、木にエロマンガが実ってたり、島民全員がエッチなことしてくるウハウハな島を妄想してました。
恐らく日本人小学生の半数以上がこんなことを一瞬でも考えたんじゃないかなと。


でも26歳になって実際にエロマンガ島について詳しく調べてみた所、僕はもうエロマンガ島をただの笑いのネタにすることは出来ません。

今まで、軽い気持ちでエロマンガ島の事を口にしていた事を深くお詫びしたい。

そんなエロマンガ島の歴史と現状を纏めてみました。
情報が少なくほとんどがwikiだよりだけど、、、。

エロマンガ島の歴史

新潟の佐渡ヶ島より一回り大きいこの島には18世紀の全盛期には1万人ほどの住民がいたとされる。
18世紀:イギリスとフランスの旧共同統治領となるが無政府状態。
1830年代:各国の宣教師が訪れるが、いずれも人喰の被害にあう。その中にジョン・ウィリアムズという宣教師もいた。
1840年代:白檀(香木)目当ての商人や宣教師などの白人が持ち寄った伝染病が蔓延する。
1860年代:乱伐により白檀の大半が失われてしまう。
1880年代:宣教師が虐殺人喰の被害に合いフランス軍が報復。村一つを焼き払う。
1900年代:行政の設置。キリスト教の布教により食人文化撤廃が行われる。

イロマンゴ島 - Wikipedia

この100年悲しいことしか起きてないな。。。
必死に戦ったけど文明のレベルが違いすぎたんだろうな。

エロ漫画だったらかなりコアな性癖の持ち主向けのものになりますな。。。無理。


カニバリズムっていうのは考え方も色々で宗教的な観点で死者を食べることで自分の中にその人の意思が分割されて取り込まれる的な葬式の一環だったり、戦場で敵を食べることで自分の戦力が上がるみたいな考えもある。
エロマンガ島は後者は確実だと思うんだけど、前者はどうなんだろうな。わからん。。

エロマンガ島の今

1万人いた住民は現在1500人程度に減少。
その大半は白人による伝染病、略奪、奴隷狩りなどが原因。

しかし島民たちは人口減少の原因をキリスト教の宣教師を殺した呪いによるものだと考えていた。
そこで150年以上の時を経て食べられてしまったジョン・ウィリアムズの子孫と食べた住民の子孫が和解をして呪いが解けたってことになったらしい。
エロマンガ島の食人部族の子孫、170年前に先祖が食べた宣教師の子孫に謝罪 - GIGAZINE


キリスト教の布教により伝統文化は無くなり、白檀を失った島はこれといった産業もなく見どころもないため観光地化も難しいという。
最低賃金が時給で50円という水準。
客人をもてなす豪華食材が缶詰のキャットフードらしい。
悲劇の島エロマンガ島

エロマンガ島から学べること

エロイことなんぞ考えられないくらい、おちんちんもしぼむくらい暗い歴史のあるエロマンガ島。
その原因は人間の理不尽さと欲。
彼らは本来受けなくていい苦痛を受けた。
そしてそれは彼らを苦しめ続けている。
これは僕がコンビニでヨーグルトを買ったのにカレー食べるサイズのスプーンを付けられて怒っている今もなおだ。

僕はなんて小さいんだろう。

それでも彼らは宣教師を殺した呪いだと云わば自分たちのせいだと思っているのである。
こういう精神は皆を幸せにすると思う。見習いたい。

エロマンガ島を調べている時点で僕自身煩悩の塊なのだが、これからはもっと真摯に生きようと思う。

ただ単に自分の境遇を嘆くのはやめよう。

もっと周りを見て助け合おう。

そしてエロマンガをいっぱい読もう。